7日に内閣府が発表した8月の景気動向指数(CI、速報値)によると、先行指数は106.7、一致指数は113.5となった。一致指数の基調判断は、前月に続いて「下げ止まり」となっている。
景気動向指数は、主に生産や雇用など、経済活動に敏感に反応する指標を統合し、景気の現状把握や将来予測に役立てるために作成された指標である。今回、特に注目される一致指数は、前月比で3.7ポイント下降し、2か月ぶりの低下を記録した。また、3か月後方移動平均も1.34ポイント下降し、こちらも2か月ぶりの下降となった。一方、7か月後方移動平均は0.07ポイント上昇し、2か月連続で上昇が続いている。
一致指数の下降は、台風の襲来に伴う工場稼働停止、特に自動車関連の生産停止が大きく影響している。鉱工業生産指数、鉱工業生産財出荷指数、耐久消費財出荷指数、投資財出荷指数など、生産と出荷に関連する指標と卸売業商業販売額が押し下げ要因となった。
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