社会問題 「工商銀行 預金返せ」 

中国の「銀行預金」がいつしか「保険」に変わった?

2024/09/20
更新: 2024/09/20

今月15日、中国4大商業銀行の1つ「中国工商銀行」の前で「工商銀行 預金返せ」と書かれた赤い横断幕が掲げられたことがわかった。

動画投稿者によると、撮影場所は湖南省常徳市澧(レイ)県にある工商銀行前で、「銀行預金が知らないうちに保険購入に使われた」として怒った預金者たちがこうして抗議をしているのだという。

(中国湖南省常徳市の工商銀行前で横断幕を掲げて抗議する預金者たち)

 

信じて銀行に預けた預金が、いつの間にか

「保険購入に使われた」「金融商品の購入に使用された」あるいは

「知らないうちに減っていた」ひいては

「預金を下ろせない」

といった、日本に住む我々にとっては耳を疑うような「事件」が中国の銀行業界で近年相次いでいる。

こうしてこの記事を書いている筆者本人および知り合いの人物(いずれも日本在住)も中国工商銀行の預金が理由もなく凍結されている。訳もなく凍結された預金を引き下ろすために中国に帰国した知り合いは、有効な身分証を銀行窓口に提示して申し出るも、「外国にいる妻と一緒に窓口に来い」などと難癖を付けられて、結局は下ろせなかったのだ。

現地に行って抗議の横断幕を掲げることはできないが、筆者も「工商銀行 預金返せ」と心の中で叫んでいる。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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