6月の輸出入、赤字拡大と半導体が牽引する輸出増加

2024/07/30
更新: 2024/07/30

6月の日本の貿易状況が公表され、特にアメリカ、欧州連合(EU)、アジア諸国との間で顕著な動きが見られた。

輸出が半導体製造装置や非鉄金属の増加により、前年同月比で5.4%増の9兆2091億円と7か月連続の増加を記録した。一方で、輸入は電算機類(周辺機器含む)や原動機などが増加し、前年同月比で3.2%増の8兆9851億円となり、3か月連続の増加が見られた。

これにより、6月の貿易差引額は2240億円となり、前年同月と比較しても増加が確認された。

アメリカとの貿易について、輸出額が1兆9267億円で、前年同月比11.0%増。33か月連続の増加を記録した。輸入は1兆566億円で、6か月連続の増加が続いている。

欧州連合(EU)への輸出は7950億円で、3か月連続の減少が見られる。輸入は9806億円で、前年同月比3.8%増。5か月連続の増加となっている。

アジア諸国への輸出額は4兆8508億円で、前年同月比7.7%増。7か月連続の増加。輸入は4兆2825億円で、前年同月比1.4%増。3か月連続の増加を記録した。差引額は5683億円で、5か月連続の黒字続きだ。

この結果から、日本の貿易状況は特定の産業において強い成長が見られる一方で、全体としては輸入の増加ペースが輸出を上回っており、赤字幅が拡大していることがうかがえる。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。