藤井聡太八冠(21)と伊藤匠七段(21)が20日に甲府市で対局した将棋の八大タイトルの1つ「叡王戦」の最終局で、藤井八冠が破れ、初めて失冠した。伊藤七段は初のタイトルを獲得した。
藤井氏は、タイトル戦連覇記録が22期でストップし、昨年10月11日に王座を獲得して全八冠達成以来、254日目で七冠(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)へ後退した。
いっぽう、伊藤七段が初タイトル「新叡王」となった。
勝負は両者持ち時間を使い切り、午後6時過ぎからは互いに1手を60秒未満で指す「1分将棋」の激戦となり、先ほど午後6時半過ぎ156手で伊藤7段が勝利した。
藤井七冠は2020年に史上最年少で初タイトルの「棋聖」を獲得し、昨年秋には八大タイトルのうち唯一手にしていなかった「王座」を獲得し前人未到の全八冠制覇を果たした。
全タイトル制覇期間は、羽生善治九段の5か月を超える8か月に及んだ。当時はタイトルが7つしか無かった。最長記録は故・大山康晴十五世名人の1378日。
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