先月10日、急患への手当により大学での担当講義に遅刻した女医が、ボーナスカットをはじめ、様々な処分を受けたことがわかり、中国の世論に火を付けることになった。
中国広東省広州市にある「南方医科大学・南方医院」の小児科の女医・俞莉医師は5月10日、「南方医科大学」で担当することになっていた授業に遅刻した。
理由は、俞医師が脳出血の疑いのある児童の緊急処置を行うために、病院に留まったためだ。
「講師が時間通りに来なかった」と生徒から苦情が寄せられた大学側は俞医師の当月のボーナス2千元(約4万円)の支給を中止し、彼女への「批判書」を病院全体に流した。さらには、今年の「優秀職員」へのエントリー資格もはく奪した。
今月17日、同病院のネット予約プラットフォームでは、俞医師は「診察停止」状態だった。その理由について中国メディアが病院職員に尋ねると、「理由は知らない、復帰については通知を受けていない」という回答が返ってきたという。
翌日(18日)、関連の話題は中国SNSのトレンド入りし、「学校側の対応」をめぐってネットユーザーからの非難が殺到した。
「人命と授業、どっちが大事なのか? 南方医科大学の答えは授業が一番大事だ」
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