武見厚生労働大臣が24日、記者会見で発表したデータによれば、今年4月1日時点での大学、短期大学、専門学校の卒業生の就職率はそれぞれ98.1%、97.4%、97.5%で、特に大学生と専門学校生の就職率は過去最高を記録している。持続的な人手不足と積極的な採用活動が背景にある。
武見大臣は、「企業の採用活動が活発で、学生が選択肢を広げ就職しやすい状況が続いており、これが高就職率を支えている」と述べ、新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いたことも、就職市場の回復に寄与しているとの見解を示した。
一方で大臣は「未就職の学生に対しても、大学等と連携し、新卒応援ハローワークを通じてきめ細かな就職支援を行っていく」と強調。卒業後3年間は新卒枠で応募可能とする制度を維持し、経済団体にその推進を呼びかける意向を示している。
高い就職率が続くかについて、記者の問いに対して、武見大臣は慎重な姿勢を見せ「厚生労働省としては市場の動向を注視し、必要に応じて対策を講じる準備がある」と述べた。
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