中国の高速鉄道 過去最大の値上げ幅 最大で40%近く 

2024/05/11
更新: 2024/05/11

経済悪化が続く中国では水道、電気、ガス料金の値上げに続き、来月からは高速鉄道運賃まで高くなる。

運賃の値上げは「政府の財政危機を緩和するための試みではないか」と指摘する声が上がっている。

今月2日、中国の鉄道会社の公式サイトでは、6月15日から広州南駅から武漢駅までを結ぶ「武広高鉄」など4つの路線で値上げを発表した。

このうち、1等席と2等席は約20%、最高ランク客席である「商務座(ビジネスクラス)」の値上げ率は最大で40%近くに達し、過去最大の値上げ幅となった。

また、公式発表では、この高速鉄道の値上げは、公示価格を上限とし、5.5割を下限としている。しかし、最終的な価格設定は高速鉄道会社が決定する。

ほかにも「水道、電気、ガス、学費まで上がったのに、しかし給料だけは変わらないか、下がっている。さて次に値上がりするのは何か?路線バス運賃か、地下鉄運賃か」といった、値上がりに対する不満や皮肉、悲観的観測のコメントが飛び交っている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!