経済が悪化の一途をたどる中、中国では不動産関連産業ばかりでなく、衣類販売やリフォーム業、電器販売など他の業界においても冷たい風が吹き荒れている。
政府からの支援もなく、窮地に立たされ、ついには廃業に追い込まれる経営者たちの声をNTD新唐人テレビは拾った。
NTDの取材に応じた上海で衣類の小売業を営む李さんは
「いまは全体的な経済状況は本当に良くない。どの業界でも同じで、今では何をするのも難しい。今年は特に経営が苦しかった」と明かす。
「不動産は売れない、電化製品も売れない、リフォーム業も悲惨な状況だ。不動産業の低迷の影響を他の産業も受けている。いろんな業界で商売する私の友人たちはみな赤字で歯を食いしばって耐えている状況だが、政府は何もしてくれない。私の会社はすでに倒産した」
「上海では今や倒産する企業やショッピングモール、大手の老舗デパートまでもみな、潰れてしまった、本当に心が痛む」と李さんは嘆く。
山東省でトラクターなどの農業用器具の販売業を営む梁さんも、「経済悪化で商品が売れず、そのうえ多くの取引先から支払いを滞納されて、1年前から経営する会社は閉鎖に追い込まれた」という。
「今の政府は国民が投票で選んだわけではない人たちだ、私たちのために何かしてくれるわけがない」と梁さんは政府の無能さに非常に怒りを感じている。
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