「100円ショップの故郷」 世界最大級の卸売市場・義烏はいま=中国 浙江

2023/11/11
更新: 2023/11/11

日用雑貨を中心とする約5万店が入居する世界最大の雑貨卸売市場として知られ、「100円ショップのふるさと」とも呼ばれていた中国・浙江省の義烏(ぎう)市は今、どうなっているのか。

今月9日、現地を訪ねた中国のブロガーは、かつて盛況を誇った義烏が一転し、閑古鳥が鳴く街になってしまったことを嘆くしかなかった。

同ブロガーが撮影した写真のなかには、人っ子1人歩いていない義烏の、荒涼たる光景があった。

コロナ禍の以前には、1日に約数十万人のバイヤーが国内および世界中から訪れ、行き交う人の流れが絶えなかったこの巨大な問屋街は、今や完全な「シャッター街」と化している。

義烏の地元民と話してみたところ、「ここに来る外国人は、以前の3分の1もいない。店舗の賃料も、以前の20~30万元(約415万~623万円)から、今では3~7万元(約62万~約145万円)にまで下がっている」という。

つまり、賃料を下げても店舗の借り手がつかないほど、義烏は街全体が「凍りついて」しまったのだ。凍りついた街に、雪解けの春が来るか否か。今は、まったく分からない。

 

中国SNSウェイボー(微博)アカウント:匈牙利投资人瞿磊より

 

義烏の今の様子。中国SNSウェイボー(微博)アカウント:匈牙利投资人瞿磊より
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。