高速道路に「大量のクギ」は故意か? 車100台以上がタイヤに被害=中国 遼寧

2023/10/02
更新: 2023/10/02

9月30日、遼寧省葫芦島市の高速道路で、サービスエリア付近の路面に「大量の(クギ)」がばら撒かれていたことがわかった。100台以上の車が、タイヤに釘が刺さるなどの被害を受けたとされており、関連動画が中国のネットに投稿されている。

 

9月30日、遼寧省葫芦島市の高速道路上にばら撒かれたクギで、タイヤに被害を受けた運転者(画像左、右)。タイヤから抜かれた釘(画像中央)。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

 

被害を受けた車は、近くのサービスエリアでの修理を余儀なくされたため、現場にある修理店は思わぬ需要に「大繁盛」だったという。

釘の出所について現地公安は10月1日、暫定的な判断としながらも「ある車から落ちたもので、故意ではないだろう」と説明。この件については、関連部門が調査中だという。

いっぽうネットユーザーは現地公安の見解に対し、次々と疑問を呈している。

現時点での確証はないが、ネットユーザーのコメントのなかには「タイヤ修理店が、犯人はうちじゃないと言っても、誰が信じるか?」「何も言わなくても、犯人はわかっている」などと、サービスエリアの修理店が「故意にクギを撒いた」と疑う声も少なくない。

なかには「これは景気回復に貢献したね」「わが東北地方では、連休中でなくても、こういうことはよく起きるよ」といったコメントまであった。

実際のところ中国では、高速道路に限らず、一般道から農村の田舎道にまで、ありとあらゆる所にクギや画鋲(ガビョウ)などの危険物が「落ちて」いたりする。

なかには、明らかに人為的と思われるケースも少なくなく、パンクなどの被害を受けたら「運が悪かった」と泣き寝入りするしかない。

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。