浙江省の杭州市で、9月23日から来月8日まで「アジア大会(アジア競技大会)」が開催される。開催にあたり、開催地の杭州市内では交通規制が行われ、地下鉄が運行停止になるなど「超級」の厳戒態勢が敷かれている。
市内の住宅のドアや窓のほか、カーテンにまで、当局による「封印紙」が貼られて封鎖された。「カーテンも開けられない」と、不満を訴えるSNS投稿が相次いでいる。
ちなみに、アジア大会は10月8日までであるが、カーテンの「封印紙」には、なぜか「10月28日までが封鎖の期限」と書かれている。実に不可解だが、今のところその理由は不明である。
アジア大会開催の影響で、生活に不便を強いられ、不満を高めているのは杭州市民だけでない。一部の企業は注文した物品が受け取れず、顧客に届ける商品が遅延したことによるペナルティといった損失を被っているようだ。
例えば、開催地である浙江省へ送られる小包が、毎日30件以上、送り返される事態が続いている。そのため「プラットフォームから罰金のペナルティを科されるなどして、大きな損失を被っている」と憤慨する電子商取引業者がいるという。
そのほか、大会の安全規定により「注文した鉛筆削りを受け取れない」と訴える企業まで続出した。この件の関連投稿をめぐり、SNS上では「鉛筆削りって、そんなに危険なのか?」といった皮肉も噴出している。
この「鉛筆削り」が、カッターナイフのような小刀なのか、手回し式の鉛筆削り器なのかは分からないが、いずれにしても「殺傷能力」があるようなモノには思われない。
今大会には、45の国と地域から1万人以上の選手が参加する予定で、すでに一部の競技は始まっている。
習近平国家主席は杭州市内のホテルで、シリアのアサド大統領や韓国の韓悳洙首相など開会式に出席する各国の要人を招いて歓迎会を開催している、と中国国営中央テレビなどが伝えた。
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