湖北省黄岡市で、現地の不正を暴き、弱者のために声を上げてきたセルフメディア・アカウント「湖北新視点網」の責任者である呂華氏(39歲)が、今年4月に市公安局によって逮捕されていたことが、最近わかった。呂氏の逮捕理由については公表されていない。
呂氏は、今年4月から行方が分からなくなっていた。同氏のアカウントは4月18日の更新を最後に、投稿が停止したままになっている。
中国の人権問題を扱うサイト「維権網」によると、呂氏の経営するセルフメディアは、これまでにティックトックに投稿しただけで拘束された女性の事件や、市高官が公的資金を使って「高級昼寝ルーム」を建設した事件など、地元の黄岡市で起きた数々の事件を暴露してきた。また、江蘇省徐州で起きた有名な「鉄の鎖の女性」事件についても長く取り上げてきた。
「湖北新視点網」による事件の暴露をきっかけに、多くの(中国の)主流メディアが「後追い報道」をするようになった例も数多くある。しかし現在では「湖北新視点網」に掲載されていたオリジナル報道は削除されている。
呂華氏は、セルフメディアの他にも、ビジネスコンサルティングや不動産業など数多くの会社を経営する有能なビジネスマンだった。
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