雲南省南部にある紅河ハニ族イ族自治州蒙自市の市内で19日昼頃、暴走車事件が起きた。トヨタの白いSUVが手当たり次第に付近の自動車やバイク、歩行者を次々とはね飛ばした。
目撃者によると、この車は約10キロにわたって暴走していたという。また別の目撃者は、運転していた犯人の男は「不気味な微笑を浮かべていた」と証言。「後から思い返すだけで、身震いする」と振り返った。
事件関連の動画はSNSに複数投稿されている。暴走車が通過した後、路上には何人もの負傷者が横たわっており、なかには頭から血を流したまま起き上がれない人もいた。現在のところ、死傷者の数は不明である。
同日午後、地元警察は車の運転手を拘束した。犯人の詳しい動機や背景などはまだ不明。
中国では近年、自動車を「凶器」にして暴走させ、無差別に歩行者などを襲撃する凶悪事件が続いている。ネット上では「今回もまた社会報復事件か?」とする憶測が広がっている。
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