中国東北部の吉林省長春市で25日午後2時(現地時間)高層マンションの外壁が強風ではがれ、地上に駐車していた自動車を直撃。運転者が負傷する事故が起きた。
落ちるはずもない「マンションの外壁」が落ちてきた。自動車内にいた運転者は、負傷して顔面が血だらけになったが、さいわい致命傷には至らず、病院で手当てを受けたという。現地メディアが報じた。
事故が起きたのは長春市朝陽区に位置する、築4年の高層マンション。今回、外壁の剥離は2度起きており、合計3台の自動車が被害を受けたとされる。外壁がはがれて落下する瞬間の動画がSNSに拡散され、物議を醸している。
事故発生時は、確かに「強い風が吹いていた」とされる。しかし、同マンションは新築物件であり、建てられてからまだ4年しか経っていない。そもそも建物の外壁は、簡単に剥離するものではないはずだ。
そこで「いくら強風が吹いていたとは言え、外壁が簡単に落下するか?」「また、おから工事(手抜き工事)が原因なのでは」とする声が広がっている。
長春市では、他のマンションでも同様の外壁落下事故が起きている。「安全を考慮して、外出を控える市民も多い」と地元の市民が明かしている。
中国では、住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が絶えない。そのため、豆腐のおからのように、手で砕けるほど脆い「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれる手抜き工事の住宅が、以前から大きな社会問題となっている。
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