[上海 11日 ロイター] – 中国規制当局は証券会社に対し、国家安全保障を脅かす「敏感」な情報の拡散防止などに関するコンプライアンス(法令順守)を強化するよう指示した。政府系紙の証券時報が11日、証券会社関係者の話として伝えた。
中国当局はコンサルタント会社やデューデリジェンス(資産査定)会社を対象にスパイ取り締まり活動を展開。警察は「国家安全保障問題」(国営メディア)を巡り、中国最大の「専門家ネットワーク」グループである凱盛融英(キャップビジョン)の事務所を捜索した。こうしたネットワークは頻繁に証券会社を通じて業界の専門家と投資家を結びつけている。
証券時報は当局の通知を基に、一部の証券会社は外部の専門家を招く際のコンプライアンス手続きや本人確認が甘いと報じた。
当局は証券会社のアナリストに対し、専門家から得た機関・業界情報が合法的でコンプライアンスに則っているかどうかを慎重に検証するよう要求。証券会社は敏感分野のリポートの情報源チェック強化も求められたという。
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