[ニューヨーク 12日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は12日、2023年後半に世界のエネルギー市場が逼迫し、原油価格が上昇するとの見通しを示した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国で構成するOPECプラスの一部は23年末まで日量116万バレルの減産を決めた。
これを受け原油価格は1バレル当たり80ドルを超える水準に上昇した。
ビロル氏はニューヨークで開催されたエネルギー関連会合で、欧州は特にロシアからの供給減少の影響を受けやすかったが、今期は暖冬だったために最悪のシナリオは回避できたと説明。ただ、来期はエネルギー供給面で欧州にとって厳しい状況が予想されると語った。
その上で、欧州はロシアからの液化天然ガス供給が途絶えたとしても対応可能だとの見方を示した。
ロシアは2月に原油生産量を日量1020万バレルから50万バレル削減する計画を発表した。
ビロル氏は世界の化石燃料消費について、20年代後半までにピークに達すると予想した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。