民主党勝利なら不法移民増…トランプ氏、中間選挙を控え支持呼びかけ

2022/10/06
更新: 2022/10/24

トランプ元米大統領は1日、ミシガン州の共和党集会の演説で、民主党が中間選挙で勝利した場合、米国国境の危機的状況はさらに悪化しかねないと指摘した。

トランプ氏は、「今回の選挙の選択は単純だ。米国の衰退と没落を願うならば急進左派の民主党に投票すればいい」と述べた。「我々の国の崩壊を止め、アメリカンドリームを救済したいならば、共和党に投じなさい」と共和党への支持を促した。

さらに「急進的な民主党に権力を握らせ続けるならば、状況は悪化する一方だろう。彼らはこの国を何百万もの不法外国人であふれかえらせるつもりだ」と語り、「民主党は大規模な恩赦を強行し、不法移民らに福祉、無償医療、そして投票権を与えようとしている」と民主党政権の政策を批判した。

米移民改革連盟(FAIR)が8月に発表した報告書によれば、バイデン大統領が就任して以来、90万の「gotaways(逃亡者)」を含む、490万人近い不法移民が米国に流入している。

FAIRはまた、先月30日に声明を発表し、共和党の掲げた国境対策の4法案を早期通過するよう求めた。

共和党のアンディ・ビッグス議員(アリゾナ州選出)はそのうち、「キャッチ・アンド・リリース政策停止」法案(H.R.8951)を、カット・キャマック議員(フロリダ州選出)は米国土安全保障長官に米国国境を封鎖する権限を与える法案(H.R.8952)を提出した。

FAIRは声明で「FAIRは国境を守り、米国国内の取り締まりを強化し、安全に暮らし、働き、遊べるような米国社会を実現する包括的なアプローチの一環として、早急に常識的な措置をとることを促す」と述べた。

トランプ氏は、共和党議員の最初の任務は「米国南部国境への不法侵入を止めることだ」と述べ、「バイデン氏が生み出した国境災害を収束させ、我々の強力な『メキシコ待機プログラム』を再整備する」と決意を示した。

中間選挙を控え、トランプ氏は1日の集会で各共和党候補への応援演説を行った。州知事候補のトゥーダー・ディクソン氏、州務長官候補のクリスティナ・カラモ氏、州司法長官候補のマシュー・デペルノ氏らが登壇した。

(翻訳編集・王天雨)

台湾在住のジャーナリスト。米国、中国、台湾のニュースを担当。台湾の国立清華大学で材料工学の修士号を取得。