【ワシントン】トランプ米大統領は金曜日、「信仰と自由連合(Faith and Freedom Coalition)」のカンファレンスで基調講演を行い、共産主義の流入は国家にとって最大の危険であると述べた。
トランプ氏は「私の見解では、これは250年前に我が国が存在して以来、最も深刻な脅威だ」と語った。大統領は聴衆に対し、共産主義の陰湿な性質と、信教の自由を破壊しようとするその包括的な企みについて警告した。
「この国が共産主義化すれば、彼らは教会を閉鎖するだろう。そして、現にそうしようとしている」とトランプ氏は述べた。「彼らは人々を殺害するだろう。それが彼らの目的だ。彼らは宗教を終わらせたがっているし、終わらせなければならないのだ。なぜなら、強い信仰心が存在すれば、彼らのイデオロギーは機能しないからだ」
この発言は、ワシントン・ヒルトンの「インターナショナル・ボールルーム」で行われた。トランプ氏がこの場所に戻ったのは、4月25日のホワイトハウス記者協会晩餐会で大統領暗殺未遂事件が起きて以来、初めてのことだ。
ラルフ・リード氏によって設立された「信仰と自由連合」のイベントには、議員、宗教指導者、信仰を持つ人々が首都に集まり、3日間のカンファレンスが開催された。
大統領はカンファレンスで演説した直後、ホワイトハウスにて「信教の自由委員会」から223ページに及ぶ報告書草案を受け取った。
トランプ氏はオーバルオフィス(大統領執務室)での式典中、「来週、建国250周年の記念日を迎えるにあたり、この基本的な権利を強化するために努力し、何よりも本質的に、これからの世代に自由をもたらすことは極めて適切である」と述べた。「私たちは信教の自由を求めている」
この草案は、政治と宗教(国と教会)のさらなる協力を提案するものだ。歴史的な政教分離のあり方を検証しつつ、両者の間に「壁」を作るのではなく、「架け橋」を築いて協調していくことを促している。
その他の調査結果には、全米の学校、職場、病院での「自分の権利を知ろう」キャンペーンの推進や、公立学校や軍隊、その他のグループや機関における保護の強化などが含まれている。
同委員会の委員長を務めるテキサス州のダン・パトリック副知事は、共産主義の危険性に関する大統領の先の発言に同意した。
パトリック氏は「世界中で共産主義者が何をしているか、私たちは知っている」と述べた。「彼らは神を排除する。教会を閉鎖する。そして信仰者を処罰するのだ」
トランプ氏が共産主義や社会主義を強く批判する演説を行ったのは、今回が初めてではない。一期目の任期中から、同氏はそれらの世界的な影響力について一貫して警告を発してきた。
例えば、2019年の国連総会において、トランプ氏は世界各国の指導者に対し「社会主義の亡霊」について警告し、それが国家の直面する最も深刻な課題の一つであると表現した。
トランプ氏は当時の国連総会での演説で、社会主義と共産主義が過去1世紀の間に1億人の命を奪ったと述べ、キューバ、ニカラグア、ベネズエラにおける「残虐な抑圧」を非難した。
また、トランプ氏は米国内で「急進的な社会主義」を受け入れているとして、民主党を繰り返し批判してきた。同氏は、国境開放や「グリーン・ニューディール」などの提案を極端なものであるとして非難している。
「信仰と自由連合」の政策カンファレンスでの演説で、トランプ氏は、世界中で迫害が高まる中で信教の自由を守ることが重要であると述べた。
「すべての共産主義国家は宗教を激しく攻撃する」とトランプ氏は言った。「それが彼らのやり方の一部なのだ」
同氏は、ナイジェリアにおけるキリスト教徒への迫害に対処するための自身の行動に言及した。
「我々は最近ナイジェリアに介入し、信仰深きキリスト教徒たちへの大量虐殺をほぼ食い止めることができた」と同氏は述べた。
2019年のピュー・リサーチ・センターの調査によると、世界人口の約85%が、宗教に対する制限が「高い」または「非常に高い」国に暮らしている。中国共産党が統治する中国は、宗教的制限のレベルが最も高い国の一つとして特定されている。
歴史学者であり、新著『Founder’s Fire: From 1776 to the Age of Trump(創設者の炎:1776年からトランプの時代まで)』の著者であるアーサー・ハーマン氏も、共産主義の台頭は国家への脅威であるという点に同意した。
ハーマン氏はエポックタイムズに対し、「今日の米国、特に若者の間で社会主義や社会主義的感情が拡大していることは、米国経済、その成長、そして世界的な地位を脅かしている」と語った。
同氏は、毛沢東による新しい「社会主義」中国の樹立の試みの下で6500万人の中国人が死亡し、旧ソ連の共産主義下では2500万から3000万人が死亡したと指摘した。
ハーマン氏は、「若い世代が教師やイデオロギー偏重の指導者から与えられている共産主義へのバラ色のイメージは、歴史の事実に反している」と述べた。「それはまた、アメリカがこれまでに歩んできた歴史的な経験や、我が国が自由の国として特別であるという『アメリカ例外主義』の誇りとも、根本から相反するものだ」とハーマン氏は述べた。
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