米国で初のサル痘患者死亡例、テキサス州が報告

2022/08/31
更新: 2022/08/31

[シカゴ 30日 ロイター] – 米テキサス州保健当局は30日、サル痘と診断された重度の免疫不全者の死亡を報告した。米国内で初の死亡例となる。

サル痘は、痛みを伴うが死に至るのはまれ。今回の事例で、この感染症が死亡にどのような役割を果たしたかは、現在調査が行われている。

米疾病対策センター(CDC)の広報担当者、スコット・ポーリー氏は、テキサス州ハリス郡で成人の死亡が報告されたことを認識していると明らかにした。

電子メールで「CDCは引き続き、サル痘の感染状況を注意深く監視していく。今回の件について、テキサス州当局と積極的に協力している」と説明。「調査が完了するまで、死因を断定するのは時期尚早だ」と指摘した。

また、現在米国で広がっているこのウイルスの「クレードIIb」型への感染で死に至るケースはまれだが、免疫力が低下している人は重症化や死亡のリスクが高い可能性があると述べた。

サル痘が風土病でない90カ国以上で、これまでに47万8600人以上の感染者が報告されており、世界保健機関(WHO)は国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に相当すると宣言している。

Reuters
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