海上自衛隊と航空自衛隊は13日、米海軍原子力空母と共同訓練を実施したと発表した。北朝鮮によるさらなる弾道ミサイルの発射や核実験の可能性が浮かぶなか、北朝鮮をけん制する動きと見られている。
海上自衛隊の護衛艦「いなづま」「こんごう」と航空自衛隊のF-2戦闘機は12日、日本海で米海軍の「エイブラハム・リンカーン」空母打撃群と共同訓練を行った。米軍空母が日本海を航行するのは4年5か月ぶり。防衛省は訓練を通じて「日米同盟の抑止力・対処力を強化し、地域の平和と安定に寄与」するとのコメントを発表した。
米軍は韓国軍とも訓練を行う。聯合ニュースによると、空母「エイブラハム・リンカーン」が日本海での航行を始めた12日、米韓は危機管理参謀訓練(CMST)を開始した。その後、18日から28日にかけて合同軍事演習を行うという。
4月15日は金日成(キム・イルソン)誕生110周年の記念日であることから、米軍は北朝鮮が挑発的行動に出るとの見方から警戒を強めている。
北朝鮮は2月27日と3月5日にそれぞれ弾道ミサイルの発射実験を行なっており、政府は大陸間弾道ミサイル級だったとして強く非難した。
米軍空母が前回日本海を航行したのは2017年11月。北朝鮮が立て続けに弾道ミサイルを発射したため、「ロナルド・レーガン」「セオドア・ローズベルト」「チェスター・ニミッツ」の3隻の空母が集結し、韓国海軍と演習を行なった。
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