香港のラム行政長官、5月の選挙に出馬せず 「家族のため」

2022/04/04
更新: 2022/04/04

香港 4日 ロイター] – 香港の林鄭月娥キャリー・ラム行政長官は4日、再選を目指さないと述べ、5月8日の行政長官選挙に出馬しない考えを明らかにした。

現地メディアはこの日、政府ナンバー2の李家超(ジョン・リー)政務官(64)が、行政長官選挙に出馬するため、辞任する見通しと報じていた。

ラム長官は定例記者会見で、出馬しない理由を家族のためと説明。「家族を最優先すると以前から伝えていた。家族は私が家に戻る時だと考えている」と語った。将来については決めていないと述べた。

1957年に香港で生まれたラム氏は公務員を長年務め、2017年に行政長官に就任した。行政長官の任期は5年。

就任2年後の19年には、民主化を求める大規模デモが行われ、治安当局との衝突も発生した。これを受け、20年6月には香港国家安全維持法が施行され、中国政府の香港への影響力が強まった。

行政長官選挙は当初、3月27日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期された。