大統領自由勲章受賞者である米共和党のデビン・ヌネス下院議員は、19年間の議員生活に幕を下ろし、トランプ前大統領の新興メディア企業の最高経営責任者(CEO)に就任する。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は6日、「ヌネス氏は米国下院を去り、2022年1月からTMTGの最高経営責任者として新たな役割を担うことになる」とプレスリリースを発表した。
同社は10月、新しいSNSサービス「トゥルース・ソーシャル」を2022年に立ち上げると発表。ビッグテックの暴政に立ち向かい、言論の自由を尊重するプラットフォームを提供すると述べた。4日には、複数の投資家から10億ドル(約1130億円)の寄付金を受け取ったと公表している。
プレスリリースのなかでヌネス氏は「最も重要だと考える問題に立ち向かう機会を与えられた」と述べ、2021年末に下院を去る決意を表明した。その上で「トランプ氏からワールドクラスのチームを率いるよう頼まれたことを栄光に思う」と意気込みを示した。
ヌネス氏は2003年に下院議員に初当選。2015年から2019年まで下院情報特別委員会の委員長を務め、サイバーセキュリティや情報技術など、米国の安全保障に関わる重要事項に取り組んできた。2016年米大統領選をめぐる「ロシア疑惑」や2019年に米下院が弾劾調査を進めた際も、トランプ氏を擁護したことで知られている。
トランプ氏は「デビン氏はリベラル系メディアやビッグテックが米国の自由を破壊することを阻止しなければならないことを理解している。検閲や政治的差別を終わらせる時が来た」と述べ、ヌネス氏のCEOとしての活躍に期待を寄せた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。