米テキサス州のグレッグ・アボット知事は25日、トランスジェンダーの選手が女子運動競技に参加することを禁止する法案に署名した。同法は来年1月18日に施行される。
この法案は、学内競技に参加する学生アスリートに対し、出生証明書に記載されている生物学的性別に沿ったチームでプレーすることを義務付ける。小学校から大学までのアスリートに適用される。法律上の性別変更が認められた場合、変更後の性別で競技に参加することができるとの以前の判決を覆すものだ。
法案作成者の一人、下院議員バロリー・スワンソン氏は、この法案を「女の子を守るための法案」と表現し、競技の公平性と安全性を確保するためのものだと強調した。
いっぽう、反対派は「ヘイト」に基づく差別的措置だと主張。トレバー・プロジェクトの最高経営責任者アミット・パーレイ氏は「トランスジェンダーは、いじめや差別などの問題で、ただでさえ自殺リスクが高い。この法案は問題を悪化させるだけだ」と非難した。
トランスジェンダーの選手が女子運動競技に出場することを禁止する法案はこれまでに、フロリダ州やミシシッピ州、テネシー州など9州で可決されている。
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