欧州議会、法輪功弾圧問題に関する公聴会開く

2009/04/17
更新: 2009/04/17

【大紀元日本4月17日】欧州議会は4月15日午前、中国の宗教信仰自由及び法輪功弾圧10周年の国際公聴会を開いた。欧州議会のスコット副議長が進行役を務めた。

会議に参加したのは、カナダの国際人権派弁護士デービット・マタス氏、「国境なき人権」のフォルター会長、中国問題の専門家で、「新中国を失う」の著者イースン・ガットマン(Ethan Gutmann)、ドイツ在住の中国問題の学者・仲維光氏、法輪功のスポークスマン張而平氏。また、最近、ワシントンの中国大使館前で、中国共産党からの離脱を本名で宣言した元中国諜報員・李鳳智氏も、国際電話で会議に参加した。

法輪功弾圧に関する調査を続けるスコット副議長は、公聴会で一連の証拠を挙げて、中国当局による法輪功への集団弾圧は、ナチスによるユダヤ人へのジェノサイドとまったく同様であるとの認識を示した。

元中国諜報員の李鳳智氏は、中国当局は法輪功弾圧に莫大な資金を投じ、ほとんどの国家機関が関わり、法律を完全に無視して行われ、非常に残虐非道である、と証言した。

ドイツ在住の中国問題の学者・仲維光氏は、いまだに共産主義が欧州の民衆にもたらした災難を研究、暴露、反省している欧州連合は、中国当局の共産主義の独裁を無視してはならない、と訴えた。

マタス国際人権派弁護士、「国境なき人権」のフォルター会長、法輪功スポークスマンの張而平氏も発言で、欧州連合と国際社会が連携して、中国当局による法輪功集団弾圧を制止するよう呼びかけた。

開かれた公聴会(大紀元)

開かれた公聴会(大紀元)

欧州議会はこれまでに中国の人権問題に関心を持ち続けている。2001年2月には、中国の信仰自由の決議案を可決、法輪功学習者への信仰権利の侵害を非難した。06年9月に可決した決議案は、中国当局が法輪功弾圧の際に、違法監禁、拷問を行っていると非難、生きた法輪功学習者からの臓器強制摘出・売買に関心を示し、弾圧の即刻の中止を求めた。

今回の公聴会の主旨は、法輪功弾圧10周年に際して、全面的に法輪功問題を議論し、弾圧の実態を分析することである。

 (翻訳編集・叶子)