カナダの首都オタワにおける中共ウイルス(新型コロナ)のワクチン接種義務化に対する抗議デモで不当な扱いを受けているとして、イベット・ヘレル米下院議員はトラック運転手らに一時的な亡命を認める法案を提出する考えを示した。カナダ政府は、デモ隊の道路封鎖により経済が圧迫されていると一刻も早い撤収を呼びかけている。
ヘレル議員は20日、米国政治犯が亡命認められているとように「(カナダ)政府から財産を没収され、銀行口座を凍結されたトラック運転手にも同様の権利を与えるべきだ」とツイッターで声明を発表した。
カナダ警察によると18日以降、オタワでは200人近くのトラック運転手が逮捕されているという。アサルトライフルや催涙スプレーを持った警察がトラックの窓を破壊したり、運転手を押し倒したりといった強制的な行為も確認されている。
カナダのトルドー首相は14日、抗議行動は経済に害を及ぼしているとし、政府に強い権限を与える緊急事態権限の発動を表明。自身のツイッターでトラック運転手の「違法な封鎖と占拠」は「仕事や地域社会への脅威だ」と投稿し、一刻も早い撤収を呼びかけていた。
カナダ政府は抗議活動に関わった個人や法人の口座を凍結できる政策も打ち出しており、17日から19日までに少なくとも76の口座が凍結されている。
米国への影響を懸念し合衆国議会警察は、バイデン米大統領の一般教書演説が行われる3月の初週にトラック隊がワシントンD.C.に到着する計画を把握していると述べ「憲法修正第一条に基づいて対応する」と声明を発表した。
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