法輪功支援の弁護士、またもや逮捕=中国黒龍江省

2009/04/04
更新: 2009/04/04

【大紀元日本4月4日】 これまでに法輪功学習者の法的弁護を幾度も引き受けた中国国内の弁護士・韋良月氏はこのほど、公安当局に逮捕された。関係者によると、罪状に関する説明がないという。

2月28日、黒龍江省在住の弁護士・韋良月氏はその妻を含め7人の法輪功学習者と一緒に自宅にいたところ、公安当局に強制逮捕された。

同弁護士はこれまでに、犯罪事実がなく逮捕された法輪功学習者の法的弁護を幾度か引き受けてきた。2008年年初から、地元のハルピン市公安局から、法輪功への法的援助を止めるよう頻繁に警告を受け、その年末から、警察の監視と尾行を受けるようになった。今年2月、ハルピン市司法局の局長と「610弁公室」のトップはそれぞれ、同弁護士と面談して、上記の意向を繰り返し伝えたという。

同弁護士夫婦は現在、ハルピン市南崗区公安分局に監禁されている。関係者によると、当局からは犯罪事実の説明がまったくないという。

同弁護士は今年45歳、吉林大学の法律学部卒業後、1988年に弁護士資格を取得、今は共同経営の「黒竜江省焦点弁護士事務所」の主任を務めている。ハルピン市経済ラジオ局を含め20社以上の企業の法律顧問をも歴任。

一方、法輪功は中国伝統の佛家気功修練法である。「真・善・忍」を重んじる上、その健康促進効果により、90年代では中国で大人気となり、その愛好者数が7千万人に達していた。1999年7月、当時の江沢民政権は法輪功を違法組織であると宣言、集団弾圧を始めた。法輪功修練を放棄しない人々は強制逮捕され、ほとんどの人は司法審理がないままに懲役刑を科せられている。

数年前から、中国国内の人権派弁護士・高智晟氏は自ら法輪功弾圧の実態を調査した後、2回にわたり最高指導部宛に公開嘆願書を進呈、様々の実例を証拠として示し、弾圧の残虐性と違法性を訴え、早急に弾圧を中止すべきなどと懇願した。これまでに当局からの圧力を恐れて法的援助を躊躇していた中国法曹界だが、昨年年末から数人の弁護士が弁護を受けるようになった。一方、クリスチャンである高智晟・弁護士は法輪功を支援したことにより、いまは中国当局に監禁され、その家族は最近米国への脱出に成功した。

注:「610弁公室」…法輪功集団弾圧を実行するため作られた専門の警察組織、全国各地に分布。監禁経歴のある法輪功学習者は「その残虐さはゲシュタポに衰えない」と証言する。

(翻訳編集・叶子)