元ミス・カナダ、世界人権聖火リレーへの参加を表明

2007/12/14
更新: 2007/12/14

【大紀元日本12月14日】2003年度ミス・カナダと同年度ミス・ワールドの第2位に選ばれたナザニン・アフシーン-ジャム(28歳、Nazanin Afshin –Jam)さんが12月8日、バンクーバーのサイモン・フレーザー大学で開かれた世界人権の日シンポジウムで講演し、来年5月にバンクーバーに到着するグローバル人権聖火リレーに参加すると表明、国際社会が行動を起し、中国や、イランなどで進行している人権侵害の停止を呼びかけた。

2003年度のミス・ワールド第2位のアフシーン-ジャムさん

2003年度のミス・カナダに選ばれたアフシーン-ジャムさん

グローバル人権聖火リレーは「法輪功迫害真相調査連盟」(CIPFG)が発起した、来年の北京五輪が開かれる中国における法輪功弾圧などの人権迫害の停止を国際社会に訴えるグローバル活動である。今年8月にアテネで採火し、その後、欧州諸国を経て、現在は、豪州各地にて伝達中。

アフシーン-ジャムさんは取材で、中国当局による法輪功修煉者を狙った臓器強制摘出をただちに停止すべきであると述べ、「各国政府は共同で本件を調査し、多くの人々にこのことを知らせる必要がある」との見解を示した。

アフシーン-ジャムさんは講演で、「世界のいかなる地区で人権迫害が発生していれば、公民として、カナダの公民だけではなく、この世界の一員として、我々は被害者を助ける責任があります。グローバル人権聖火リレーに参加することは、被害者の声を代弁するためであり、声を出せずに弾圧されている人々に、彼らを忘れていないとのメッセージを発信するためであります」と述べ、来年5月にバンクーバーに到着する同リレーへの参加を表明した。

また、今回のシンポジウムで、イランにおける深刻な人権侵害状況をも訴えた。「わたしたちは認識を新たにして、人権の改善に取り組まなければならない」と主張し、「独裁政権による人権侵害に対して、これらの国はビルマであろうと、中国であろうと、スーダンであろうと、イランであろうと、我々は行動を起こすべきです。被害者の国民は我々に救いの手を求め、国際社会の介入を望み、ここにいるわたしたちに期待を寄せているからです」と訴えた。

講演の最後に、この世界は危険が充満する場所と化したことを指摘し、その理由について、深刻な犯罪が発生しているからだけではなく、人々がこのような状況を静観し、行動を起こさないでいると述べ、市民に対し、来年5月にバンクーバーに到着するグローバル人権聖火リレーへの参加を呼びかけた。

アフシーン-ジャムさんはカナダ国籍のイラン人。1981年2歳のとき、家族とともにカナダに移住した。ブリティッシュコロンビア大卒、政治科学と国際関係の二つの学位を習得した。

(記者・李梅、翻訳/編集・叶子)