人権聖火リレー欧州:北京五輪の目的は、ナチス・ベルリン五輪と同じ=スウェーデン

2007/10/17
更新: 2007/10/17

【大紀元日本10月17日】グローバル人権聖火リレーは10月14日午後1時半(現地時間)、スウェーデンの首都ストックホルムに到着した。歓迎式典には、与野党の議員らが応援に駆けつけ、激励のメッセージを伝えた。アルナ氏が聖火ランナーを務める予定。

同国の聖火ランナーを務めるアルナ氏(大紀元)

同聖火は10月8日に、第二の都市ヨーテボリ市に、13日はノルウェーの首都オスロに到着、これまでに22の都市を経由してきた。

国民自由党のスポークスマンのオルソン氏や、民間団体「中国人権支持」の代表リンドベガ氏、国民自由党と緑党の若手グループの議員らなどは、歓迎式典に参加、応援演説を行った。中国当局のオリンピック主催の目的は、ナチスが主催した1936年のベルリンオリンピックと同様である、との共同認識を示し、人権聖火リレーを強く支持する意向を表明した。

応援演説を行う「支持中国人権」の代表リンドベェガ氏(大紀元)

応援演説を行う国民自由党のスポークスマンのオルソン氏(大紀元)

キリスト民主党のレンナルト・サクレディユス国会議員(労働者委員会主任)や、1988年のソウル・オリンピックで金メダルを獲得したスキー選手ドグニ・モーレン(Torgny Mogren)氏と銅メダルを獲得した自転車競技の選手ミシェル・ラフィス(Michel Lafis)氏などから祝辞が届けられ、中国人権状況への関心を示し、状況の改善に力を尽くす意向を表明した。

ノルウェー在住の李建輝さんは、実体験を語り、中国当局による法輪功修煉者への集団弾圧と洗脳教育の実態などを説明した。李さんは、法輪功の修煉を放棄しないため、強制労働収容所に4年間監禁され、毎日17時間以上労働し、その上、思想転向をを要求されていたという。李さんは国際社会に対し、この反人類、非人間的な迫害を共同で制止するよう呼びかけた。

迫害の実体験を語る李建輝さん(大紀元)

カナダ政府の元閣僚デービット・キルガー氏も今回の式典に参加した。同氏は、第二次世界大戦当時、マルチン・モロ牧師の以下の言葉を引用、「ナチス・ドイツが共産党員を殺害した際、私は反対の声を出さなかった、私は、共産党員ではないからだ。その後、ナチスがユダヤ人を殺害した際、私も反対の声を出さなかった。何故なら、私はユダヤ人ではないからだ。さらにその後、ナチスがカトリック教徒を殺害したときに、私はカトリック教徒ではないから、依然と沈黙を守った。最後に、ナチスが私に向かってきたとき、私のために立ち上がってくれる人は誰も居なかった」と語り、「私は40数カ国に訪れ、中国当局による法輪功への集団弾圧を制止するよう訴え続けてきた。私はここにいる大勢の方々と同じ、法輪功修煉者ではない。しかし、彼らを支援できることに誇りを感じている」と述べた。同氏はカナダの人権派弁護士デービット・マタス氏と共に、中国当局による法輪功修煉者からの臓器強制摘出を独立調査し、30数種類の証拠を盛り込んだ調査報告書を発表した。

今回の聖火歓迎式典では、約60人以上のミュージシャンが2時間以上の応援公演を行った。

(記者・李忠、翻訳/編集・叶子)