【大紀元日本5月17日】欧州と中国の人権対話が始まる前、「中国とアジアの民主化フォーラム」が5月14日、ブリュッセルの欧州議会ビルで2007年度の「世界が中国とアジアの民主化を支持する大会」を開催した。欧州の政治要人や学者、海外に住む中国民主人士のほか、中国で迫害を受け外国へ亡命した郭国汀弁護士、袁紅氷教授と焦国標教授も大会に出席した。
カナダに亡命した郭国汀弁護士は、中国民主化に関心を持っている個人や組織、国家は理念や文言だけの支援に留まるのではなく、実際の行動で中国の人権弁護士の最も基本的な生存保障を確保してほしいと呼びかけた。
郭氏は、中国人権弁護士の状況について次のように紹介。近年中国では10人の人権弁護士が現れたが、中共政府の迫害でほとんど「全軍壊滅」になった。2003年以降から現れた弁護士たち、例えば張思之氏、莫少平氏、朱宇飙氏、張鉴康氏、高智晟氏などは懲役、強制労働教育を言い渡されたり、弁護士事務局に解雇されたりした。郭氏本人も刑事拘束を言い渡された。「敏感」な政治案件や群体案件のほか、法輪功を公に弁護しようとする弁護士たちは例外なくすべて弁護士活動を停止させられた。中国では人権弁護士はすべて滅ぼされる可能性があると郭氏は警告した。
欧州と中国の人権対話は今年5月15日に開催されるが、欧州共同体は中国の官員の口から郭氏が紹介した事情を知ることができない。欧州人権対話は何年も続けられているが、北京の圧力の下で、非政府組織の代表を招聘することもなく、対話内容を公開することもなかった。
中国人権はますます悪化する中で、一部の民主人士や自由学者、迫害を受けている法輪功学習者は国際援助を求めている。第二回「世界が中国とアジアの民主化を支持する大会」は国際自由民主の力を連合する試みである。
今回の連合活動は欧州議会議員、自由民主国家の政治要人と学者らの支援協力をもらい、大会開幕の当日、欧州議会、欧州自由民主連合議員、ベルリン欧州研究会、記者無国境及び台湾民主基金会の代表はみな会議に参加した。
第二回「世界が中国とアジアの民主化を支持する大会」の会場。左から、欧州議会議員Graham Watson氏、民陣副主席盛雪氏、民陣主席費良勇氏
「台湾の統一と独立」問題も取り上げられ、駐ドイツの代表所の謝志偉代表は、「台湾を支持することは台湾の独立を支持することではなく、台湾の民主を守ることである」と述べ、台湾と大陸では「独立か統一」の問題ではなく、「民主と独裁」の問題である。十年後、両地の国民がビールで乾杯し統一を祝っているかもしれないが、機が熟す前、台湾は自分の民主体制を保持したいと強調した。北京当局は国際が共産主義政権に対する極不信任を打ち消すため、「平和な崛起」と打ち出した。しかし、この「平和な崛起」スローガンは国際社会の心配を打ち消すことができないそうだ。
イギリス欧州共同体議員Gerard Batten氏は、人口多い中国は本当の自由民主国家になった時から、アジアまたは全世界が永遠の平和を確保することができると語った。言い換えれば、極独裁の中共統治は世界人民の目の中では国際社会の安全問題である。
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