米国の元防諜当局者は、南カリフォルニアで張婉瑩が逮捕された事件について、中国共産党(中共)国家安全部が政治的な対立相手を秘密裏に監視する手法も浮き彫りになったと述べた。張婉瑩は、米国内で台湾の頼清徳総統の家族を監視する活動に協力したとして起訴されている。
CIA(中央情報局)、DIA(国防情報局)、国務省で勤務した中国情報専門家のニック・エフティミアデス氏は10月14日、ワシントン・タイムズに対し、「張婉瑩の逮捕によって、中共国家安全部が一貫して展開してきた攻撃的なスパイ活動のパターンも明らかになった」と語った。
さらに、「北京は以前から、社会全体を巻き込む形でスパイ活動を行い、世界各地の中国系住民を利用している」と述べた。
張婉瑩は4日、上海行きの便に搭乗しようとしていたところをFBIに逮捕された。未登録の政府代理人として活動した疑いで起訴されており、現在も勾留され、裁判を待っている。
中共国家安全部のスパイ活動 工作手法の一端が明らかに
エフティミアデス氏は、張婉瑩らによるワシントン州での頼清徳総統の長男に対する監視活動について、中共国家安全部のスパイ活動に共通する特徴も浮き彫りになったと説明した。
起訴状には、張婉瑩ともう1人の容疑者が2025年9月にシアトルを訪れ、頼総統の息子を監視したとされる経緯が詳しく記されている。
エフティミアデス氏によると、この事件からは、中共国家安全部の具体的な工作手法がうかがえる。情報機関員による任務の指示、2人の代理人の役割分担、短期のレンタカー利用、ワシントン州へ直行しない移動経路、安全性の高い音声通信の利用、さらにSMSを避け、AppleのAirDropで画像を送ろうとしたことなどを挙げた。
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