約100人が並んだ新店が、プレオープンの翌日から臨時休業に入った。開店祝いの花に、有名人の名前を無断で使ったためだ。
問題が起きたのは、「楊国福麻辣湯 仙台駅前店」。17日のプレオープン時、店の前には、地元・仙台出身のプロフィギュアスケーター、羽生結弦さんと鳩山由紀夫元首相の名前を記した祝い花が並び、写真を撮る客もいたという。
麻辣湯(マーラータン)は、野菜や肉、麺など好きな具材を選び、唐辛子や花椒を利かせたスープで煮てもらう中国発祥の料理である。
「楊国福麻辣湯」は2003年創業の中国の大手チェーンだ。中国国内と海外10か国・地域に7000店以上を展開し、日本でも東京や大阪、京都、福岡などを中心に約30店を構えている。
祝い花の写真がSNSで広がると、羽生さんは自身の公式YouTubeチャンネルで、花を贈っていないと否定した。
店側による名前の無断使用が明らかになると、批判はネット上で急速に拡大。「やり方が悪質だ」との声が相次ぎ、SNSでは店を利用しないよう呼びかける動きも出た。
こうした批判が広がるなか、楊国福グループは18日、祝い花は「ご本人が贈呈したものではなく、店舗が独自に手配した」と説明して名前の無断使用を謝罪。仙台駅前店も「本件を重く受け止め、深く反省いたします」とし、同日から臨時休業に入った。
有名人の名前を勝手に使った新店は、プレオープンの翌日から客を迎えられなくなった。華やかな門出を飾るはずの花が、皮肉にも営業を止める結果となった。
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