キオクシア上場で公開価格を約13%上回る

2024/12/18
更新: 2024/12/18

キオクシアホールディングスが12月18日に東京証券取引所プライム市場に上場した。もともと2020年10月に予定されていた上場が延期された後、4年越しで実現した大型IPOとなった。

初値は1株1440円で、公開価格の1455円をわずかに下回ったが、その後買い注文を集め、午後の市場では公開価格を約13%上回る1640円を付けた。上場時の時価総額は約7762億円となり、今年最大規模のIPOとなった。

キオクシアは、世界最大級のフラッシュメモリ専業メーカー。NANDフラッシュメモリーおよび関連製品の研究開発、製造、販売を行っている。2019年3月1日に東芝メモリ株式会社からの単独株式移転により設立された。キオクシアは半導体業界、特にメモリ市場において重要なプレイヤーとして位置づけられている。

キオクシアの近年の業績は大幅に改善しており、特に直近の四半期で顕著な成長を示している。

2024年度第2四半期(2024年7月〜9月期)の業績は、売上高が4809億円(前期比12%増、前年同期比99%増)で、過去最高の四半期売上高を記録(2四半期連続)。4四半期連続で売上高が増加している。

2024年度第2四半期の営業利益は1660億円で、3四半期連続で黒字を確保している。

2024年10月〜12月期の見通しでは、営業利益が980億円〜1380億円(前四半期比16.9〜41.0%減)、売上収益は4300億円〜4800億円(前四半期比0.2〜10.6%減)と短期的な需要の弱含みが予想されている。
 

エポックタイムズ記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。