12歳少女が主に性交渉によるHPV(ヒトパピローマ. ウイルス)に感染して入院し、その身を案じて告発する女医は病院から弾圧されていることがわかった。
女医の依頼を受けて世論に助けを求めるブロガーのもとに、病院から「投稿削除せよ」の電話がかかってきたという。
「この件の背後には何かがある」と、児童に対する性的搾取産業が関与している可能性を疑う世論の声が高まっている。
弾圧
少女がかかった山東省泰安市の「山東泰安新泰市新汶中心医院」の女医はSNS通じて世論に次のように訴えた。
「最近、うちの病院に12歳の少女が診察に訪れ、検査の結果HPV陽性で、カルテの婚姻歴の欄には半年間の性生活を持つと記載されていた。今年6月にも少女は膣炎の治療で来院していたが、その時、110番通報して少女を助けようとする医師はいなかった」
「少女はもう学校には行っていないし、少女の身に何が起きているのかについてご両親も承知している。両親の受け答えに疑問を感じたため、少女の身を案じ、この件について病院医務部に報告した。すると、『どうして少女が性的虐待を受けたと言い切れるのか? この件に関わるな』という指示だった」
見て見ぬふりができなかった女医は、少女を助けてくれそうな関連機関に連絡するよう友人に頼み、世論に訴えるためブロガーにも頼んだが、現地の婦人組織や衛生当局、公安当局などいずれからも相手にされなかったという。
女医の依頼受けて世論に訴えたブロガーのもとには病院から「投稿削除せよ」の電話が何度もかかってきており、「病院はこの件を暴露した関係者の責任追及をしている」とブロガーは明かしている。
世論
最終的に世論の圧力のもと、現地当局はこの件について「致し方なく」認め、対応せざるを得なくなった。
現地婦人組織は「この件について、少女の両親はあまり世論から注目されたくないと言っている」と主張し、衛生当局は「公安当局が介入した」と答え、病院側は「ノーコメント」だ。目下のところ、当局による介入の結果はない。
いっぽう、ネット上では「病院にブロガーの電話を渡したのは誰? 当局者が関わっている」
「この件の背後には何かがある」
「現地の権力者が関わっているのだろうか」
「児童に対する性的搾取産業が関与しているのか? こうしたサービスを好むお客さんは、往々にして地方の富裕層や権力者であることが多いから、現地当局も見て見ぬふりするしかない」
などと、社会の不義を疑う世論の声が高まっている。
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