社会問題 わざと?

【動画あり】中国でまた「暴走車」 当局は「動機」に言及せず

2024/11/27
更新: 2024/11/27

閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

中国甘粛省蘭州市で26日、またも「暴走車」事件が起きた。

暴走車は路肩から発進し信号を渡っていた市民を迂回した後、突然左方に向きを変え、加速して、そのまま交差点を渡る別の歩行者2人をはねた。その後、スピードを上げて走り去った。

別の動画では、同じ車がある交差点で曲がる時、交差点を渡っていた市民3人をはねている。その後、同じように停車することなく、スピードを上げて走り去っている。

これら事件発生の瞬間を捉えたドライブレコーダー映像を見たユーザーのなかには、「わざとやった」「社会報復だ」と言う声も上がっている。

 

(事件発生当時の様子)

いっぽう、この「事件」について現地当局は事故とも事件とも言わず、また動機についても言及せずに簡潔な通報を出しているだけだ。そこには、容疑者を逮捕したことや、負傷者が病院に送られたこと、この件が調査中であることだけを淡々と述べている。
 

近ごろあまりに類似事件が頻発しているため、「またか」と誰もが嘆いている。

つい先日も、珠海市では暴走事件が発生し、35人が死亡した事件の余韻もまだ冷めやらぬまま、中国のどこかで事件は発生し続けている。

13日の中国外務省の会見では、「外国人の死傷者はいない」と説明したうえで、「中国は世界で最も安全で刑事犯罪率が最も低い国のひとつだ」と発言し、ネット上で失笑を買った。

習近平が地方政府に対し、「“極端な事件”の発生を防止する」よう異例の指示を出してはいるものの、こうした事件が止まる様子は今のところ見られないようだ。
 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!