日印「特別戦略的グローバルパートナーシップ」が10周年

2024/08/21
更新: 2024/08/21

上川陽子外務大臣は8月20日、インド・ニューデリーで開かれた第3回日印2プラス2および第17回日印外相間戦略対話において、両国の安全保障協力および経済的連携の強化、インド太平洋地域の平和と繁栄への共創と貢献することを強調した。インドとの「特別戦略的グローバルパートナーシップ」は10周年を迎える。

19日よりインドを訪問中の上川外務大臣は、日印外相間の戦略対話を通じて、両国間の「特別戦略的グローバルパートナーシップ」をさらに発展させるための重要な議論に臨んだ。この会談は、世界中で高まる緊張とその地政学的影響に対する日印の対応策を模索する場となった。

会見では、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた共同作業の進行状況が確認され、東シナ海や南シナ海を含む地域の安定を目指す具体的な取り組みが強調された。また、北朝鮮やウクライナ、中東の情勢についても議論が行われ、これらの問題に対して国際法と法の支配を重んじる立場から連携を深めることが合意された。

さらに、2008年に締結された日印間の「安全保障協力に関する共同宣言」の改定についても話し合われ、両国間での安全保障と防衛協力の新たな方向性が示された。この改定は、インド太平洋地域の安定と繁栄を支える重要なステップとされ、モディ首相の年内の訪日が予定されている。

経済面では、日本企業の活動とその課題に対する支援が議論され、日本とインド間の人材育成と交流の強化が確認された。これにより、インドを基盤とするビジネスの拡大と、日本とインドが共に利益を享受するための道筋が明らかにされた。