中国古典舞踊芸術団「神韻」を非難するニューヨーク・タイムズ 中共の弾圧を支持か

2024/08/20
更新: 2024/08/20

世界的な称賛を受ける神韻芸術団は、2025年の世界ツアーに向けた新しいプログラムの準備に取り組んでいる。創立18周年を経た神韻芸術団は、世界中で中国の伝統文化を伝え、復興させており、それは共産党政権が成立する以前の中国の文化を反映している。

しかし、中国共産党(中共)は神韻の公演を妨害し、破壊しようと絶えず試みている。中共の内部文書には、海外メディアを使って、国際的な弾圧に協力させる計画があることが明らかにされてた。このような状況の中で、ニューヨーク・タイムズの最近の記事が、中共の国際的な弾圧を支持しているとの批判を受けている。

ニューヨークを本拠地とする神韻芸術団は、世界トップクラスの中国古典舞踊と音楽の芸術集団だ。2006年に設立されて以来、現在では8つのグループに拡大し、毎年200以上の都市で公演を行っており、純粋で美しい芸術を通じて、5千年にわたる中国の正統文化を復活させ、普及させている。

神韻芸術団のプリンシパル・ダンサーのウィリアム・リー(中国語名、李宝円)氏は、次のように述べている。

「神韻の使命は、忘れ去られようとしている中国の五千年にわたる伝統文化を復興させ、世界中に紹介することだ」

また神韻新世界舞台芸術副団長、陳纓(チェン・イン)氏は、「私たちの舞台での表現は、中共によって、長年にわたり意図的に破壊されてきた文化そのものだ」

米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会「中共特別委員会」の一員、林暁旭博士は、

「神韻の公演は、中国における信仰への迫害、法輪功に対する弾圧、さらには生体臓器摘出といった非道な行為を描写しており、これらの暗部を世界中の観客に露呈することを中共は恐れているのだ」と指摘している。

一方で、最近の「ニューヨーク・タイムズ」は神韻の元メンバーへのインタビューを基に、神韻芸術団に対する批判的な記事を掲載した。

しかし、「大紀元時報」は多数の現役神韻ダンサー、彼らの家族、教師たちに話を聞いた。彼らは口を揃えて、神韻ダンサーは世界トップレベルの専門トレーニングを施され、彼らの身体と精神の健康、安全を第一に考え、専門的なアドバイスを提供していると証言した。多くのダンサーは、神韻の舞台で、自らの長年の夢である芸術的な目標を達成し、中国文化の伝播という使命に、誇りを持って取り組んでいる。

神韻芸術団プリンシパルダンサー、リリアン・パーカー氏はこのように述べている。

「神韻のパフォーマンス全体を見るとその豊かな表現力が、私が子供の頃からとても魅力的に感じていた。それは、心に強く訴えるもので、私はこれを続けたいと強く感じた」

プリンシパルダンサー黄景洲氏は「どんな職業であれ、特に芸術の世界では、技術を磨くためには長い時間を費やす必要がある。ルネサンス時代も同じだった。傑作が完成するまでには何年もかかることがあるが、それは世代を超えて影響を与える力を持っている。私たちはそのような芸術を目指している」

中共は、世界各地の劇場に対して、嫌がらせや虚偽の爆弾を仕掛けた等の脅威で攻撃するだけでなく、2017年に流出した機密文書によれば、「米国や西側の国々で影響力を持つ専門家や学者、ジャーナリスト」を利用して、「海外のメディアで、中共に有利な意見を増やすよう」働きかけていることが明らかになっている。

また、最近のニューヨーク・タイムズの記事について、「偏見に満ち、不正確である」と批判され、中共の国際的な抑圧活動の一環と見なされている。

法輪功情報センターの副所長であるラリー・リウ氏は、「神韻の出演者は元ダンサーを含め1千人を超えているが、ニューヨーク・タイムズはほんの一握りのインタビューをもとに、これら1千人以上のダンサーの経験や感情を代表しているかのように報じている。これはどう考えても公平ではない」と指摘している。

「ニューヨーク・タイムズ」は、中共と非常に密接な関係を有する西側のメディアの一つとされており、2001年には同紙の中国語版ウェブサイトのアクセスブロックを中共が初めて解除したことがある。元同紙記者のディディ・カーステン・タトロウ氏は、2016年に中共による臓器摘出の疑惑についての情報を掴み、調査を開始しようとした際、同紙の編集者によって、その試みが妨げられたと証言している。

リウ氏によると、「中共がニューヨーク・タイムズに何らかの利益を提供している可能性がある」とのことだ。同紙は中国市場への進出が必要であり、中国語版ウェブサイトを運営していることから、中国での商業的な利益を有している可能性が指摘されている。

神韻芸術団の副団長である陳纓氏は、「大紀元時報」のインタビューで、ニューヨーク・タイムズの記者たちが神韻に対して批判的な声を意図的に取り上げる一方で、多くの神韻のアーティストたちの声を無視していると述べたことがある。

2024年、神韻は世界中の200都市以上を巡り、800回以上の公演を成功させ、世界各国の政府や政治家から1千以上の称賛を集めた。観客の間では、「神韻は人類に希望を与える」という声が多く聞かれる。神韻のアーティストたちは、新年に向けて、世界中の観客に最高のパフォーマンスを届けることを心から願っている。