[オスロ 14日 ロイター] – ノルウェーのストーレ首相は14日、今年の国防費を国内総生産(GDP)の2%まで増額し、「予測不能な」ロシアの脅威増大に備えると表明した。
北大西洋条約機構(NATO)によると、2022年のノルウェー国防費はGDP比で1.57%だった。
ストーレ氏はこの日、野党側の指導者らと面会し、4月5日に発表を予定している長期防衛計画の内容について協議した。
ノルウェーはこれまでGDP比2%の国防費を26年までに達成することを目指してきた。しかしストーレ氏は「安全保障政策を巡る状況は深刻だ。より危険かつ予測不能なロシアと、恐らくは長い間向き合っていかなければならない」と強調した。
またストーレ氏は、こうした国防費増額は7月半ばのNATO首脳会議に向け、ノルウェーが多くの同盟諸国と歩調を合わせて、国防費の目標を実現する意思があるという「力強いシグナル」を発信することにもなると述べた。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、スウェーデンの加盟が決まる前の2月半ば、加盟31カ国中18カ国が今年中にGDP比2%の目標を達成するとの見通しを示している。
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