マコネル氏、米上院共和トップ退任へ 11月選挙後に

2024/02/29
更新: 2024/02/29

米上院共和党トップのミッチ・マコネル院内総務(82)は28日、11月に辞任すると表明した。

マコネル氏は「私が強く信じる理想を守るのに貢献したと確信できる瞬間に退任すると決めていた。その時が来た」と述べ、次世代のリーダーにバトンを渡す意向を示した。上院議員は2027年の任期満了まで続けていくという。

マコネル氏は昨年、記者団らの質問に答えていた際に突然、凍りつくなど、健康状態への懸念が取り沙汰されていた。

南部ケンタッキー州選出のマコネル氏は2007年から17年間にわたり上院共和党党首を務め、上院の党の指導者としてのキャリアは米史上最長となる。マコネル氏の下で、「ロー対ウェイド」判決が覆され、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)の違憲判断といった保守的な判決が下された。

いっぽう、共和党指導部の中では唯一、共和党の最有力候補であるドナルド・トランプ前大統領の言動などに批判的で、トランプ氏と緊張関係にあった。

マコネル氏の後任としては、ジョン・バラッソ上院共和党会議議長やジョン・チューン上院院内総務などが挙げられている。

大紀元日本 STAFF