中国共産党(中共)の首魁・習近平は、米サンフランシスコに到着した後、その行く先々で中共領事館が手配した「サクラ役者による歓迎」をはるか上回るほどの、熱烈な「抗議の出迎え」を受けた。
15日、習近平の車列が通る道路の脇で、500~600人の抗議者たちが各種のスローガンを掲げ、「共産党よ退陣しろ。習近平よ退陣しろ(共産党,下台。習近平,下台)」と一斉に叫んだ。
(習近平の車列に向かって、抗議者はそれぞれのスローガンを掲げ「共産党よ退陣しろ。習近平よ退陣しろ」と叫んだ)
この抗議に参加した著名な中国の民主化運動活動家で六四天安門事件の学生リーダーであった王丹氏は、「習近平の車列は遠かったが、この場所を通り過ぎた。私たちの声は、間違いなく彼の耳に届いたと思う」と自身のSNS通じて述べた。
「私も叫び過ぎて、のどがガラガラだよ」という王氏は、抗議現場で次のように綴った。
「今回、中共大使館が動員した人たちは主に留学生と高齢者だった。耳をつんざくばかりの我われの激しい抗議スローガンに直面した彼らは、みな無表情になり、スローガンを叫ぶわけでも(中共の)歌をうたうわけでもなく、ただ呆然としているだけだった。完全にやる気のないアルバイトという感じで、滑稽だったよ」
「先ほど私は、米下院の中国特別委員会にメッセージ送った。大量の画像と動画を添付した上で、米国の土地で邪悪政権の旗を掲げて独裁者を歓迎することは米国の価値観に対する挑発であり、米政府はこのようなことを容認すべきではない、と伝えた。数日中に彼らと会議をして、この問題について深く話し合うつもりだ」
1989年の六四天安門事件から34年。当時の学生リーダーであった王丹氏の志は、多くの抗議者の声とともに、巨大な流れになろうとしている。
しかし、34年前とは全く異なる点もある。あの時、若い学生たちは「中国共産党の体制下での民主化」を、声の限りに要求した。しかしその回答は、どうであったか。戦車と銃弾の水平撃ちという、あまりにも非情なものであった。
もはや34年前と同じ轍を踏むことはない。言うまでもなく、中国共産党の完全なる解体消滅こそが唯一の活路である。
そのことを今、中国の地を離れた海外の華人たちが証明しようとしている。王丹氏の叫びは34年前とは違うし、ここで抗議の声を上げた多くの人々も同様に、もはや中共の虚言に惑わされることはない。
(中国国旗を掲げる陣営に向かって、マイクを握り「共産党よ、退陣しろ」と叫ぶ王丹氏)
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