中国西部で発生した砂嵐により空は夜のように薄暗く、一面オレンジ色に覆われた。中国の広範囲で黄砂の影響を受けたほか、日本でも観測されている。気象庁の黄砂解析予測によれば、13日に一時解消されるも再び15日に西日本の広い範囲で影響が及ぶとされる。
要因は内モンゴル自治区で発生した「今年最悪の砂嵐」だ。10日午後3時頃、同区ウランチャブ市の四王子旗気象台は砂嵐の赤色警報を発令した。
砂嵐は北京を含む19の省・市・区を襲い4億人以上が影響を受けた。上海、安徽、江蘇などの地域ではPM10の濃度が上昇した。北京市内では一時大気の汚染レベルが「最悪」に達して警報が出された。
この黄砂は12日から九州北部や中国地方の広範囲でも観測されており、15日まで続くと予想される。聯合ニュースによれば、韓国全国で粒子状物質PM10の濃度が今年最高値を記録したという。
黄砂は、主に中国の黄土砂漠の細かな砂粒が風によって空高く吹き上げられ、大気中に広がる現象をいう。この吹き上げられた砂塵が上空の風に乗り日本に飛来することもある。黄砂によって視程が10キロ未満、場所によっては5キロ未満となる見込み。視界不良となるため、ドライバーには注意が呼びかけれている。またアレルギー疾患が悪化する可能性がある。
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