習近平氏、「自宅軟禁」がツイッタートレンド入り 党大会控え

2022/09/26
更新: 2022/10/21

中国の習近平国家主席は今月16日にウズベキスタン訪問を終了した後、中国軍当局の重要会議を欠席するなど、公の場から姿を消した。23日以降、ツイッター上で習氏を巡って「自宅軟禁」「軍事クーデター」との投稿が増えたことが、海外メディアに注目された。専門家は政治的な「噂」である可能性が高いとの認識を示した。

中国共産党機関紙・人民日報によると、習近平氏は16日にウズベキスタンで開かれた上海協力機構の首脳会議に参加した後、同日帰国の途に就いた。

国営新華社の報道では、21日に北京市で開かれた国防及び軍隊改革研討会に、中国最高軍事指導機関である共産党中央軍事委員会の許其亮副主席と張又侠副主席、李作成委員らが出席した。同委員会トップの習氏は欠席し、「指示を行った」という。同委員会委員兼国防相の魏鳳和氏も欠席した。

新華社によれば、習氏は22日に「中国農民豊収節(日本の秋分の日にあたる)」で祝辞を、23日には中国新聞社設立70周年でも祝賀のメッセージを、それぞれ送った。

23日以降、ツイッターや中国国内SNS微信(ウィーチャット)では習近平氏を巡り様々な憶測が飛び交った。ツイッター上では、習氏が16日に北京の空港に到着した直後に拘束され、政治の中枢である中南海の自宅で軟禁されたとの投稿が注目され、ツイッターのトレンドに入った。ハッシュタグ「#whereisxi」(習はどこにいる?)と「#chinaCoup」(中国クーデター)のツイートが急増した。

大紀元コメンテーターの王赫氏は大紀元の取材に対して「以前、習氏が長い間公の場に姿を現さなかったこともあった」として、10月16日の共産党第20回全国代表大会(党大会)を前に「習氏の3期目続投をよく思っていない人たちが騒動を起こそうと考えているのだろう」と推測。

中国の吉林省長春市中級人民法院(地裁に相当)は22日、収賄罪などの容疑で起訴された前司法相の傅政華被告に、23日には同じく収賄罪などに問われた元公安次官の孫力軍被告にも、それぞれ執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。

在米中国問題専門家の章天亮氏は、「習氏が自宅軟禁であれば、党内江沢民派のメンバーらを排除できなかったはずだ」と指摘し、自宅軟禁説は「常識に合わない」と指摘した。

張哲
張哲