本日6時52分頃、北朝鮮内陸部から少なくとも1発の弾道ミサイルが発射され、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推測されている。政府は、弾道ミサイルが変則軌道で飛翔した可能性もあると指摘、北朝鮮を厳しく非難した。
浜田靖一防衛相は記者会見のなかで、北朝鮮が発射したミサイルは最高高度約50km程度で、通常の弾道軌道であれば飛距離は約400km程度だと説明した。いっぽう、変則軌道の可能性もあることから、情報収集を行っているという。
落下地点は日本の排他的経済水域の外だと推定されている。浜田氏は、会見時点では航空機や船舶からの被害報告は確認されていないと述べた。米国と緊密に連携しつつ、不測の事態に備えて警戒監視に万全を期すことを指示した。
今年に入り、北朝鮮のミサイル発射回数は格段に増加した。内閣官房は、北朝鮮の一連の行動は国際社会の平和と安全を脅かすものであるとして、厳重に抗議し、強く非難した。
2日前の23日には、米韓海軍の大規模な合同演習を控え、米原子力空母「ロナルド・レーガン」が23日に釜山港に入港したばかり。
ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮への対応をめぐって、日米韓は協議を重ねている。22日の三国外相会談では、北朝鮮が核の先制攻撃に関する政策を発表したことについて「事態をエスカレートさせ、不安定化させる」として、深刻な懸念を表明した。また、ブリンケン長官は、韓国及び日本の防衛への米国の強固なコミットメントを再確認した。
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