米航空宇宙局(NASA)は12日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したさらなる映像を公開した。前日にはバイデン大統領が46億年前の銀河団「SMACS0723」の画像を披露していた。NASAによると「遠方宇宙の赤外線画像としてはこれまでで最も深く鮮明」な画像だという。
公開された画像うちの一枚は「カリーナ星雲」。約7600光年先にある星形成領域「NGC 3324」の端を捉えたものだ。
NASA の天体物理学者アンバー・ストラウン氏は「初めて、私たちの視界から完全に隠されていた新しい星を見ることができた」と述べた。
科学者たちは、星が新たに形成される過程を探究するのに役立つとしている。
「ステファンの5つ子」と呼ばれる5つの銀河を捉えた画像。
以前にも撮影されたことがあるが、「これまでにない詳細さ」で撮影できたという。
こちらは約2500光年先の惑星状星雲を捉えたもの。NASAによれば、一生を終えようとしている星が、ガスやちりを放出することによって引き起こされる現象だという。
最後に披露されたのは「WASP-96b」と呼ばれる天の川銀河の中にある惑星。大気中に雲や水があることを示しているという。
撮影されたスペクトルから、研究者は大気中の水蒸気の量を測定することができるとしている。
NASAは「これまで観測できなかった赤外線の波長域をカバーしており、非常に興味深い」と述べた。
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