香港でコロナ第5波、遺体安置所が収納限度に…冷蔵コンテナで一時保管も

2022/03/08
更新: 2022/03/08

新型コロナウイルス感染症による死者数が全世界で600万人を超すなか、香港では感染が急拡大し、累計死者数が2000人を超えた。遺体安置所が収納限度に達したため、香港当局は冷蔵装置付きのコンテナに一時保管している。

米国のジョンズホプキンス大学の統計データによると、全世界の新型コロナウイルス感染症による累計死者数は7日、600万人を超えた。感染者数は約4億4600万人。

2022年3月6日、九龍地区のビルで強制検査を行う様子(宋碧龍/大紀元)

香港では感染の第五波が猛威を振っている。累計感染者数は48万人を超え、死者数は2000人を超えた。7日だけで感染者数は2万5000人を超え、161人が死亡した。

香港当局は3月初旬には死体安置所の収容能力を1350体まで増やしたが、依然として300体が収容できず冷蔵コンテナ等を代用した。香港の富山死体安置所では4月をめどに拡張工事が進められており、完成すれば800体の収容が可能となる。

追加の冷蔵コンテナも病院へと輸送されており、500体の遺体を安置できるようになるという。

香港の衛生当局によると、直近の一週間のうち死亡者のうち60歳以上が占める割合は94.8%で、80歳以上の割合は68.5%だった。7日に死亡した161人の患者のうち、147人は65歳以上の高齢者だった。

(文・戴芙若/翻訳編集・王文亮)