松野長官、中国を追加の水際対策地域に指定する予定ない 上海ロックダウンで

2022/03/28
更新: 2022/03/28

中国上海市は27日、中共ウイルス(新型コロナ)感染拡大を受けて、事実上の都市封鎖を実施すると発表した。これについて松野博一官房長官は、現時点で中国を水際強化措置に係る地域に指定する考えはないと、同日の記者会見で述べた。

日本は昨年9月から変異株の流行が確認されている44の国と地域を「水際対策上特に対応すべき変異株等に対する指定国・地域」に定め検査等の追加措置を取っているが、中国はこれに含まれていない。

松野氏は会見で「中国は現時点で指定する状況にあるとは考えていないが、中国を含め各国地域の感染地域の状況を注視し必要な措置を講じる」と述べた。

上海ではこれまで感染者確認地域を細かな区画に分けて封鎖していたが、3月中旬からオミクロン株が流行し、27日の新規感染者数は3500人と過去最多を記録。市当局は28日から市内を東西2地域に分けて約2500万人の移動を制限し(ロックダウン)、市民のPCR検査を実施する。封鎖中は外出を原則禁止する。地下鉄やバス、自家用車等の利用を禁止し、交通網を停止する。
 

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。