[台北 20日 ロイター] – 台湾経済部が20日発表した2021年12月の輸出受注は、予想以上に増加し過去最高となった。ハイテク関連需要が引き続き旺盛だった。
ただ経済部は、供給網を巡る不透明感が見通しに悪影響を及ぼす可能性があると指摘した。
12月の輸出受注は前年比12.1%増の679億ドル。ロイターがまとめた予想中央値8%増を上回った。増加は22カ月連続。
地域別では、米国からの受注が16.9%増で、11月の10.8%増から大幅に加速した。中国からの受注は4.5%増。11月は25.3%増だった。
欧州からの受注は8.2%増。日本からの受注は5.8%減。
経済部は、供給網の問題は緩和が続いており、ノートブックパソコンや5Gなどのハイテク製品の需要が堅調だったと説明した。
通信機器とエレクトロニクス製品の受注は過去最高を記録。例年12月はクリスマス商戦の終了で受注が低迷する傾向があるが、「活発な」需要があったという。
21年の輸出受注は前年比26.3%増の6741億3000万ドルと、過去最高。新型コロナウイルスの流行を受けた在宅勤務や世界的な半導体不足が押し上げ要因となった。
経済部は、今後もハイテク需要が下支え要因となるが、供給網の問題や新型コロナに対する懸念が残っていると指摘。第1・四半期は例年、総じてハイテク製品の受注が低迷すると述べた。
1月の輸出受注は前年比11─13.8%増の見通し。
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