中共ウイルス(新型コロナウイルス)の発生地である武漢市の感染状況を報じた、中国の市民ジャーナリストの張展氏が12月28日、判決を言い渡されてちょうど1年になった。仏パリに本部を置く国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF)は27日に声明を発表し、正当な理由もなく投獄され、健康状態が悪化している同氏の即時釈放を中国当局に呼びかけた。
同氏は獄中でハンガーストライキを敢行、現在、衰弱し生命の危険があるという。
弁護士でありながらも人権活動に取り組む張氏は、当局から弁護士資格をはく奪された。2020年2月、彼女は中共ウイルスの感染拡大が始まった当初、流行が最も深刻だった武漢を訪れた。現地の感染状況をSNSを通じて生中継して伝え、当局の感染対応を批判した。
昨年5月、当局に拘束され、12月28日に「嘘の情報を流し社会を混乱させた罪」で懲役4年の判決を言い渡された。
張氏は武漢の感染状況を報道したことで投獄された最初の市民ジャーナリストとなった。代理人を務める弁護士も免許をはく奪された。
拘束後、張氏はハンガーストライキを始めた。今年7月時点で75キロあった体重が40キロ以下に落ちた。
かつて大紀元の取材を受けた張氏は、「武漢での50日間」について「感染や政府への恐怖を抱きながらも、武漢の市民とともにいることを選んだ」と語った。
12月3日、米政府は張氏の即時解放を要求した。
11月、「国境なき記者団」は張展氏に「2021年の報道自由勇気賞」を授与した。
(翻訳編集・李凌)
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