6月27日、海上自衛隊の遠洋練習航海部隊はインドネシアのスラバヤへ寄港する前に、今年4月に沈没したインドネシア海軍潜水艦「KRIナンガラ402」が沈むバリ島北方海域で、亡くなった兵士53名を弔う洋上慰霊祭を行った。
慰霊祭には練習艦隊司令官の石巻義康海将補が出席した。海上自衛隊員は弔意を表すために弔銃(ちょうじゅう)を発射した。
今回の遠洋練習航海は令和3年度の1回目に当たり、練習艦「かしま」と「せとゆき」が参加した。インドネシアのスラバヤに寄港したのち、東ティモールのディリとフィリピンのダバオへと赴く。訓練は7月21日まで行われる。
海上自衛隊の遠洋練習航海には、実習幹部が長期にわたる洋上生活や各種訓練等を通じて、必要とする基礎知識や技能を修得し、指揮能力を身に着ける目的がある。また、訪問国との友好関係を増進することも図られる。
遠洋練習航海は昭和32年以降、毎年実施されており、今年で65回目となる。
(王文亮)
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