7月20日、米政府と議会議員は7月20日以降、21年前から中国当局に弾圧されている伝統気功グループ、法輪功学習者への支持を相次いで示し、弾圧の早期停止を中国当局に求めた。
国務長官が声明発表、在中国の米国大使館が掲載
ポンペオ米国務長官は20日発表した声明で、中国当局に対して、法輪功学習者への非人道的な虐待を直ちに停止し、投獄されている学習者を釈放し、行方不明となっている学習者の所在を明らかにするよう」と求めた。長官は「法輪功学習者に対する21年間に及ぶ迫害はあまりにも長く、終わらせなければならない」と強調した。
同日、国務省のオルタガス報道官はツイッター上で、ポンペオ国務長官の声明を投稿した。国務省民主主義・人権・労働局と在ジュネーブ国際機関米国政府代表部は、オルタガス報道官の同投稿をリツイートした。
また、在中国の米国大使館と領事館は同中国語ウェブサイトで、ポンペオ国務長官の声明の中国語版を掲載した。
国務省高官が学習者と面会
ポンペオ氏が声明を発表した同日に、国務省のロバート・デストロ国務次官補(民主主義・人権・労働局担当)は、法輪功学習者5人と面会した。国務省のサム・ブラウンバック大使(信教の自由担当)はオンライン形式で会議に参加した。
法輪大法情報センターのリーバイ・ブラウデ事務局長は面会中、デストロ氏らに対して、「法輪功弾圧は、21世紀になってから、中国共産党政権が始めた最大規模の迫害だ。当局は今も、法輪功学習者に対して深刻な迫害を続けている。中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大の最中でさえ、学習者への弾圧を緩めていない」と述べた。
デストロ氏とブラウンバック氏は、中国当局による法輪功学習者への強制臓器収奪と「国家安全維持法」の導入で香港の法輪功学習者への影響について強い関心を示した。ブラウンバック大使は、「中国当局は法輪功への弾圧政策を始めてから、今、他の集団に対しても同じ迫害の手法を使っている」と指摘した。
国務省の高官と会見した5人の中に中国の刑務所で拷問を受けた張玉華博士がいた。ポンペオ国務長官は公表した声明の中で、張博士とその夫・馬振宇氏に言及した。
ブラウンバック大使は7月21日、ツイッター上で「法輪功学習者の忍耐力に奮い立たされた。学習者らは中国当局から、信念を放棄するよう圧力にさらされている」とのコメントを投稿した。
同大使は20日、法輪功学習者向けのビデオメッセージの中で、「来年は法輪功弾圧22年とならないように祈ります。来年、すべての法輪功学習者と中国人が信仰の自由を享受できますように」と話し、「中国共産党は信仰との戦いに勝つことはできない」とした。
臓器狩りを調査
米政府機関の国際宗教自由委員会(USCIRF)のゲイリー・バウアー委員も、法輪功学習者宛てにビデオメッセージを送った。同氏は、USCIRFが米政府に対して、法輪功学習者を主な対象にしている強制臓器収奪問題を全面的に調査するよう求めていることを明らかにした。バウアー委員は「21世紀にいかなる国・地域に於いても強制臓器摘出という犯罪の発生を許してはいけない」と述べた。
議会CECC委員会も声明
中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会(CECC)は21日、ツイッターを通して、中国当局に法輪功学習者への弾圧を止めるよう求めた。「過去21年間、法輪功学習者は恣意的な拘留、拷問、強制労働、およびその他の恐ろしい人権侵害を経験してきた。議長は、法輪功学習者への迫害を止めるよう呼びかけ、国連特別調査員に対して、中国当局による人権侵害を調査するよう求める」とした。
CECCの共同議長は、マルコ・ルビオ上院議員(共和党)とジム・マガバーン下院議員(民主党)が現在務めている。
国会議員35人が非難
米上院と下院の超党派議員35人はそれぞれ、手紙や声明、インタビューなどを通して、法輪功学習者に対する声援を送り、中国共産党の迫害を非難し、法輪功学習者への弾圧を停止するよう要求した。
民主党のパットリック・リーヒ上院議員(Sen. Patrick Leahy)は声明の中で、「法輪功は『真・善・忍』という理念に基づく中国の伝統信仰である」「われわれは、中国にいる法輪功学習者の現状に注視し、中国当局を非難する必要がある」と強調した。
民主党のクリス・バン・ホーレン上院議員(Sen. Chris Van Hollen)は書簡で、「この重い受難の日に、私の心は法輪功修煉者とともにある」「ワシントンDC法輪大法学会と世界各地の法輪功学習者が、この重要な真相を中国国民に伝えるための努力に深く感謝する」とした。
共和党のロン・ジョンソン上院議員(Sen. Ron Johnson)は、「21年間、中国共産党は中国本土の法輪学習者に対して、全方位的に容赦のない打撃を与えてきた。(中略)法輪功の修煉者は依然として強く、団結して、中国共産党の抑圧に立ち向かっている。私は皆さんの決意と忍耐力に拍手を送る」と示した。
民主党のクリス・スミス下院議員(Rep. Chris Smith)は、「私は議会の仲間たちとともに、中国共産党に迫害を止めるよう要求する」と語った。
共和党のケン・カルバート下院議員(Rep. Ken Calvert)は声明で、「法輪功の学習者は虐待、拷問、不法拘禁を受けており、臓器が残酷に摘出された。このような残酷な迫害は、絶対に容認されるべきではなく、止めさせなければならない」とした。
(翻訳編集・張哲)
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