「これは噂ではない」 国際NGO 法輪功学習者への臓器収奪は「国家犯罪」

2026/07/23
更新: 2026/07/23

国際人権NGO「法輪功迫害追査調査国際組織(WOIPFG)」の代表・汪志遠氏は21日、米連邦議会議事堂のビジターセンターで開かれた「中国の自由と米台安全フォーラム2026」で講演し、中国共産党(中共)による法輪功学習者に対する臓器収奪について「噂や憶測ではなく、多数の一次的証拠と中共最高指導部関係者の発言によって裏付けられた国家による集団虐殺であり、人道に対する罪である」と指摘した。

汪氏は冒頭、「中共による法輪功学習者への生体臓器収奪は、単なる疑惑ではなく、数多くの第一級の証拠によって立証されている」と述べた。

法輪功迫害追査国際組織は20年以上にわたり、中国国内の病院や政法委員会、刑務所などに対して秘密裏に電話調査を実施してきたという。これまでに413本の調査報告を公表し、866件の録音証拠を収集、4千件を超える関連資料を蓄積したと説明した。

このうち66件は、関係者本人が犯罪への関与を認めた録音である。

対象者には、元政治局常務委員・張高麗、元政治局常務委員・李長春、元政治局常務委員・張徳江、元政治局常務委員・周永康、元国家副主席・曾慶紅、元中央軍事委員会副主席・郭伯雄、元商務相・薄熙来、元国防相・梁光烈、元人民解放軍総後勤部衛生部長・白書忠らの名前が含まれている。

また、41の臓器移植病院に所属する45人の院長や主任、執刀医らが電話の中で法輪功学習者の臓器収奪に言及したとしている。

汪氏は、自らが2015年6月24日に元総書記・江沢民の事務所秘書を装い、当時の政治局常務委員で国務院副総理だった張高麗に電話をかけた事例を紹介した。

汪氏によれば、「江沢民が数百万人の法輪功学習者から臓器摘出を命じた責任を追及する問題を政治局常務委員会で阻止してほしい」と伝えたところ、張は驚きや否定を示さず、「もちろんだ」と応じたさらに「数百万人の法輪功学習者への生体臓器摘出は重大な責任問題であることを理解しているか」と重ねて確認すると、「江主席には安心していただきたい」と答えた。

また、2020年1月には、中国空軍軍医大学西京医院腎移植科の医師・李国偉に対する電話調査で、「法輪功学習者の臓器を提供できる」との回答を得たと説明した。汪氏によれば、李国偉は「あなた方にその気があるなら、ベッドサイドまで案内して20代の本人を見せることもできる」と発言した。

汪氏は「これは小説の話ではない。臓器移植医が、生きた人間から臓器を摘出し巨額の利益を得ることを日常業務のように語ったのである」と述べ、「生きた人間を商品として扱う残虐性こそ、この産業の本質だ」と語った。

電話録音以外にも、多数の証言を収集していると説明した。瀋陽軍区総医院では、生体臓器収奪の一部始終を目撃した証人が証言しているほか、米国在住の華人・陸樹恆氏は、家族が上海武装警察病院で麻酔を施さずに法輪功学習者の臓器を摘出する現場を目撃したと証言した。

さらに、「猫組長」として知られる経済評論家・菅原潮氏が、北京武装警察総医院で20代の法輪功学習者の手足の腱を切断し、ベッドに拘束して肝臓摘出の準備をしている場面を目撃したと証言した。

軍307医院の臓器移植担当者・陳強が、公安や刑務所などと連携した供給体制や、法輪功学習者のドナー情報を提供できると認めたとも述べた。また、黒竜江省牡丹江市の「610弁公室」の幹部・朱家濱が、法輪功学習者の高一喜氏の臓器を摘出・売却したと認めたとしている。

610弁公室とは、中共政権が1999年6月10日に設置した法輪功に対する迫害を主導する組織。通常の法制度の枠外で活動する「超法規的」な組織と指摘されている。

汪氏は、891の病院と9856人の医師が関与した疑いがあるとし、「中共中央政治局常務委員会から地方の『610弁公室』、そして手術室に至るまで、一貫した犯罪ネットワークが存在する」と述べた。その目的は、「真善忍」を信念とする法輪功を打倒するとともに、臓器収奪による巨額の利益で体制を維持することにあるとし、「この犯罪は27年間続き、現在も終わっていない」と述べた。

最後に汪氏は、「歴史上、生きた人間を組織的かつ長期にわたり『臓器の供給源』として扱った政権は存在しない。暴政は人を殺すことはできても真実を消すことはできず、20年以上にわたる膨大な証拠を覆い隠すことはできない」と述べ、「正義は遅れることはあっても決して失われない。中共は国家ぐるみのテロ組織であり、人類に災厄をもたらす存在だ」と強調した。